奥州江刺から祈りを込めて
仏教とは限りない人間の欲望と、自分本位の偏った見方、感じ方から生じる自己と他者の苦しみや悩みの多い生活を、お釈迦さまのみ教えの下に自分自身の修行(菩薩行)により、明るく希望ある未来へと切り拓いて行くことを教える宗教です。
禅宗とはお釈迦さまのその教えを、坐禅によって「自己を見つめ合いながら生きる」、という生き方で達磨(だるま)大師や数々のお弟子さまによって広められてきました。
六祖慧能【ろくそえのう】(638〜713年)が曹渓(広東省曲江県)で弟子に法を伝え、慧能の法孫である良价【りょうかい】(807〜869年)が洞山(江南省にある山)を拠点として禅を広めたという故事により、曹渓の「曹」と洞山の「洞」をとって曹洞とし、鎌倉時代に中国(宋)に天童山に留学し、如浄禅師より正伝の仏法を学んだのが道元禅師さまです。
帰国後、大本山永平寺を建立し修行に専念し、『正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)』などの著述を残し高祖承陽大師さまと呼ばれます。
瑩山禅師さまはその教えを広く大きく日本中に広め大本山總持寺を開山され太祖常済大師さまと呼ばれます。
曹洞宗ではお釈迦さまとお二人を一仏両祖とし敬虔な信心の日常を送ることを旨としております。
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